今回のテーマはPanel Chartの応用です。
Panel Chartと作り方については以下の記事で解説しています。
今回の記事に使用したワークブックは以下からダウンロードできます。
Tableau Public: https://tabsoft.co/2ZMgI95
Panel Chart計算フィールドのおさらい
復習ですが、Panel Chartでは以下の計算フィールドを作成しました。
Row Divider
INT((INDEX()-1)/(ROUND(SQRT(SIZE()))))
Column Divider
INT((INDEX()-1)%(ROUND(SQRT(SIZE()))))
この計算フィールドについては以下に解説スライドを作成しました。
それぞれの計算フィールドに使用されている (ROUND(SQRT(SIZE())))) は、使用されるディメンションの平方根を丸めたものを返します。
Panel Chartの試みは、あるディメンションを2次元(Row, Column)に落とし込むことでしたので、この数値はざっくり言えば「あるディメンションを正方形に近い形で並べるための、1辺の長さ」を返しています。
したがって、Panel Chartの1辺の長さを指定したいのであれば、この分母?を変えてやればいいわけです。
修正版 Row/Column Divider
ということで、早速1辺固定版のRow/Column Dividerをご紹介します。
Row Divider (fixed)
INT((INDEX()-1)/[Length])
Column Divider (fixed)
(INDEX()-1)%[Length]
ここでLengthは整数型パラメータです。タネが知れてしまえば、こんなものです。
以下に実験用のVizをご用意しました。遊んでみて下さい。
元々のRow/Column Dividerが自動的に正方形っぽいレイアウトを返すのに対し、こちらの方法では任意に縦横比をコントロールできるので、場合によってはこちらの方が有用かもしれません。
応用編:ピクトグラム
ところでこの計算式はいわゆるピクトグラムにも応用できるのかなと。
以下はMakeoverMonday 2019/W14に提出した作品です。
Tableau Public: https://tabsoft.co/2LfotQG
作り方動画: https://youtu.be/07tL9hVuMyQ
中央の図に注目してください。イギリスのビーチでの清掃活動の結果のデータですが、100mあたり225個のプラスチックごみが見つかるようです。
この225個を10×23マスで表現していますが、ここに先ほどの計算フィールドが使用されています。詳細はワークブックまたは動画をご確認ください。
Waffle Chartにも応用できますが、そちらはまた別の機会に解説します。
ちなみにWaffle Chartについては以下をリファレンスとして挙げておきます。
最後に
今回はPanel Chart解説記事の補足として、1辺を固定する場合の作り方について解説しました。
また応用として、ピクトグラム等にも使用できます。
ご質問等はTwitterまたはLinkedinまでよろしくお願いします。 それでは。